おすそわけ(単話)
浪人一年目の冬。
受験勉強の追い込みをしていた野々崎の元に、大家さんが手作りの夜食を差し入れに来てくれた。
たわいもない世間話をしながら、夜食を食べ終わった野々崎に大家さんがおもむろに切り出した言葉は「私の一人エッチの声、聞こえてない?」だった。
慌てる野々崎をよそに「私の喘ぎ声で、シゴいていたんでしょ?」と淡々と問いかける。
赤面して押し黙る野々崎だったが意を決して、大家さんがしているところを見せて欲しいと頼むと、躊躇いながら「見せるだけなら」と大家さんはおずおずと服をたくし上げて、そっと下着に手を滑り込ませ、潤んだ瞳で「野々崎くんも見せて」と。
薄い壁越しで行われていたことが今、お互いの目の前で繰り広げられて──。
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