西暦20XX年、連日の猛暑で日本の平均気温は40℃を超え、
服を着ることそのものが「非効率」とされた時代。

大手商社〈日東グローバル〉は、
社長の号令のもと「ネイキッド・パフォーマンス・プログラム（NPP）」を導入する。

――服を脱ぎ、理性を纏う。

‘脱衣による集中効率化’を掲げた実験は、
社員の生産性を劇的に引き上げ、世界の注目を集めていく。

だがその合理的な成功の裏で、
社内からは少しずつ「何か」が失われていった。

暑さに溶けていく倫理、数字に置き換えられる理性。

クールビズの果てに、人間はどこまで冷たくなれるのか――。

基本的にすべて台詞付きです
1536×2040ピクセル
全358ページ
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