風になびく妖怪猫の穴あきパンツ.後編。
俺んちの長屋の洗濯物干し場に女の子のパンツが風になびいている。
そのパンツ、尻のあたりに直径4センチくらいの穴が空いている。
尻尾を通すための穴だ。
その穴は俺が開けて、ほつれ防止にかがり縫いを施してる。
本来なら、その子のパンツの穴は、その子の祖母がやるはずなんだけど祖母が
やると全部位置がずれるからその子に嫌がられる・・・だから俺がパンツに
穴を開けて縫ってるって訳。
なんでパンツに尻尾の穴かってことだけど・・・その他もろもろ含めて、それを
これから話そう。
俺んちの隣に猫のばあちゃんと、その孫が住んでいる。
妖怪猫の女の子の名前は「炒猫耳?(ちゃおまおあーるどぅお)って言う。
炒猫耳?(ちゃおまおあーるどぅお)なんて呼べないから俺は彼女のことを
普通に「炒猫」チャオマオって呼んでいる。
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