「あの満員電車で、私は堕とされた──」
51歳、直美。

夫と子どもに囲まれた、何の変哲もない主婦。

教育費を支えるため、朝の通勤電車に揺られ、働く日々──
その平凡なルーティンが、ある日を境に崩れた。

いつも同じ時間、同じ車両。

背後から伝わる不自然な圧力。

無言でまさぐる指先は、私の理性と拒絶をすり抜け、
羞恥心の奥に眠っていた‘快感’を呼び覚ましていく。

恐怖、屈辱、そして──
なぜ、身体は震えているのに濡れているの…？

男の手が股間に伸びるたび、私は‘女’としての自分を思い出していく。

沈黙が生んだ関係はやがて一線を越え、トイレ、ホテルへと舞台を変える。

夫の知らない私。

家族のために働く‘母’ではない、
感じて、濡れて、懇願してしまう‘牝’としての私。

これは、現実に起こり得る‘誘惑’──
あなたのすぐ隣で、今も誰かが、
この物語を生きているのかもしれない。