学年トップの優等生でありながら、どこか他人と距離を置いて生きてきた男子生徒。

そんな彼に、ある日突然L〇NEが届く――
「今夜、学校残って。
ふたりきりで話したいことがあるの。」
送り主は、同じクラスで目立つ存在の女子。
天真爛漫で自由奔放、けれど成績はギリギリ、まるで彼とは正反対の存在だった。
話したことすらほとんどないはずの彼女からの、謎めいた呼び出し。
戸惑いながらも指定された放課後の教室に足を運ぶと、そこには挑発的な笑みと、制服のリボンを緩めた彼女の姿があった。

「ねえ、あんたみたいな真面目な子って、押したらすぐ崩れそう。」
その日を境に始まる、誰にも言えない秘密の関係。

教室の隅、体育倉庫、放課後の図書室――L〇NEひとつで始まる逢瀬は、スリルと背徳感に満ちていた。
けれど、次第にふたりの間には‘遊び’では済まない感情が芽生えていく。

誘惑なのか、本気なのか。

ルール違反の恋が、学園の静寂をかき乱していく――。