「カズキくん、そろそろ孫の顔を見せてくれない？」
義母がそう囁いた瞬間、胸の鼓動が跳ね上がった。

家族での温泉旅行――
本来ならただの楽しいひとときのはずだったのに、
それに乗じて「子作りを頼まれる」なんて…
お義母さんの提案で、僕は1カ月間の禁欲を強いられた。

そして迎えた温泉旅行当日。

満を持して妻と結ばれようとしたのに、
彼女は信じられない言葉を口にした。

「ごめん、やっぱり今日はそんな気分じゃない…」
押し寄せる欲求の波。

行き場のない熱を持て余し、旅館の中をふらついていると、ふと視界に映ったのは…
湯けむりの奥、しっとり濡れた肌を湯に沈めるお義母さんの姿だった。

──
熱気に包まれた温泉、揺れる湯面、頬を染めた義母の視線…。

「ねぇ、そんなに我慢していたの？」
低く甘い囁きが耳に落ちた瞬間、僕の理性は崩れ去った――