闇夜のようにひっそりと、人々の目を潜めながら
俺は女たちの心を翻弄してきた。

俺は痴●師。

街の裏側で、人知れず小さな快楽に耽る男だ。

だが、あの日、欲望に身を任せすぎた結果、
警察の鷹の目に捉えられてしまった。

何とか示談で事なきを得たものの、
その代償は思いもよらぬ形で俺に降りかかってきた。

「全国放送の格闘大会に参加して
お前の罪を世間にさらせ」
その冷たい言葉は、俺の耳に重く響いた。

この番組
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女性格闘家たちが、男の罪深さを拳で叩きのめすエンターテイメント--は、
視聴者たちに「ざまぁみろ」と歓声をあげさせる人気番組として知られている。

対戦相手は名だたる女性格闘家たち。

その実力は、過去に出場した痴●どもを圧倒的に叩きのめしてきたほどのもの。

ここ数年、彼女たちは女性だけでなく、
男性たちからもアイドル視され、いわばインフルエンサーへの登竜門となっている。

痴●師たちは試合中、顔にモザイクを施される。

しかし、もし敗北すれば、そのモザイクは容赦なくはがされ、全国に俺の罪が晒されるのだ。

ルール上、女性格闘家たちは、痴●師の活躍次第で屈辱的なペナルティを受けることもあるというが、
実際に放送が始まってからというもの、そんな事態は一度も起こっていなかった。

俺の痴●師としての人生も、これで終わりか--と、諦めかけたその時、一人の怪しげな男が近づいてきた。

「これを飲めば、とんでもない力が手に入る」と、謎めいた薬を差し出された。

副作用のことは一切知らされていなかったが、もう後戻りはできない。
頼るしかなかった。

運命の初戦。
相手は、誰もが知る女性格闘家。

試合開始の5分前、俺はためらうことなくその薬を飲み干した。

もし男の言葉が本当なら、俺の新たな力で、どんな格闘家だって思いのままに屈服させてやるつもりだ。

不安と期待が交錯する中、俺はしずかにリングへと歩みを進めた。

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本編
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