ノーブラがバレた末路〜秘めたる欲望が開放されるとき〜
「…やっぱり、ノーブラだったんだ。」
そう言われた瞬間、心臓が跳ねた。
見透かされてしまった。
わざと選んだ薄手の服、何もつけていない胸の感触。
誰かに気づかれるかもしれないというスリルが、私を高ぶらせていた。
今日は気温も高く、汗ばむ肌に風が心地よかった。
わざと大きめのシャツを羽織り、ゆるくボタンをかけるだけ。
ブラのラインが浮かぶ心配はない、だって最初から何もつけていないのだから。
すれ違う人の視線が自分の胸元に向けられている気がする。
…気のせいじゃない。
わざと速足で歩くたび、揺れが大きくなるのがわかる。
その感覚に、身体の奥がゾクゾクと熱を帯びていく。
「もしかして、わざと?」
知人の声に、一瞬、息が詰まった。
そんなはずない、と否定するべきなのに、口が動かない。
ただ、ぎこちなく笑うことしかできなかった。
「ほら、隠そうとしてるけど、バレてるよ?」
近づく気配。
ふと腕を掴まれ、耳元で囁かれる。
「ねぇ…そんな格好で外を歩くって、どういう気持ち?」
言葉が出ない。
でも、答えなくてももうわかっている。
それが
「末路」
だということも――。
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