氷室紫音の秘密 〜暴かれた弱点〜
氷室紫音――誰もが一目置く存在。
端正な顔立ちに、流れるような黒髪。
その先を彩る紫のリボンが、彼女の気品と威厳を象徴していた。
学業成績は常に学年トップ、礼儀作法も完璧。
冷静沈着で隙のない立ち振る舞いから、周囲の生徒たちは敬意と畏怖を込めて、彼女を「氷の女王」と呼んでいた。
誰よりも聡明で、誰よりも気高い。
紫音自身も、それを自覚し、誇りとしていた。
――だからこそ、それが崩れることなど、あってはならなかった。
放課後、人気のない教室。
机の上に置かれたスマートフォンの画面が、暗闇に不気味な光を落としている。
紫音の指先は、微かに震えていた。
「……これは、一体……?」
画面に映し出されたのは、彼女自身だった。
それも、誰にも見せたことのない、絶対に見られてはならない姿――。
個室の扉を閉め、制服を乱しながら腰を下ろす様子。
外からは決して見えないはずの密室で、紫音はたしかに無防備でいた。
そのすべてが、はっきりと録画されていた。
「学園の誇り高き氷室紫音にも、こんな無様な一面があるとはね」
背後から響く冷たい声に、紫音の心臓が跳ねる。
これはただのいたずらではない。
この映像を持つ者は、彼女の運命を左右する力を手にしていた。
今までは、他者の視線など意に介さなかった。
だが――。
「……何を求めているの?」
紫音は必死に冷静を保とうとする。
けれども、手のひらに滲む汗が、その動揺を物語っていた。
絶対的なプライドが、音を立てて崩れ落ちていく――。
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セリフ等はございません。
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想像で楽しむイラスト集です。
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登場する人物・団体・名称は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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