洗脳幻想『私がハレンチな雌になった日』古手川
古手川唯……。
入学時代からずっと好きだった女の子。
初めての広い学校で迷っていると俺に手を差し伸べてくれた。
いつもはつらつとした彼女が見せる微笑みは……心臓を高鳴らせた。
「好きです!
俺と付き合ってください!」
予想外だったのか、少し目を大きく見開き、そして俯きながらぽつりと言った。
「ごめん、なさい」
断られた。
付き合うとか、ハレンチなのはまだちょっと……そんなことを言っていた気がするけど俺の頭にははいってこなかった。
ただ、目の前が真っ暗になった。
「まったく……結城くんったら……」
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