私のAV撮ってください!
「私を…撮って下さい」そう言って彼女は僕のいる映研にやって来た。
だが映研とは名ばかりでほとんど幽霊部員というありさまで本気で映画を撮ろうとしている人は僕以外いない。
続けて彼女の話を聞いてみると、アダルトを撮って欲しいと言う。
はにかんだ唇は微かに震えているようだが冗談を言っている目ではなさそうだ。
見たこともある。
撮影に興味もある。
だが…。「相手は……先輩じゃ…ダメですか?」
あどけない笑顔が僕を包む。
だが彼女の微かな迷いまでは僕に届いていなかった。
そして撮影は始まった。
※過去作のFrame
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