常夜灯
とある夏休み…
3年前に夫の暴力が原因で家を飛び出した母親を訪ねて、少年は母親の実家を訪ねた。
そこで再会した母親に、捨てられた淋しさからつらく当たる少年。
しかし年頃を迎えていた少年は久しぶりに見た母親に「女」を感じてしまう。
母が出戻っていた実家には、大勢の親戚筋も夏休みを利用して遊びに来ていた。
皆で囲む夕食の場でも少年の目は母を追い、
日が暮れて子供たちのために催される花火大会でも少年はひとりその輪に加わらず、
ただ炎に映える母の姿を見つめていた。
そしてその夜、寝静まる屋敷を忍ぶ足
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