ラブユー東京
舞台は60年代の東京。
26歳の若尾菊代はキャバレー『赤羽パラダイス』でホステスとして働いている。
菊代はこの仕事に就くまでの充実した日々を思い出していた。
秋田の寒村から中学を出るのと同時に集団就職で上京した菊代は、墨田区のメリヤス工場で働いていた。
仕事は退屈だったが、秋田に比べれば東京での生活は日々まぶしく、快楽に満ちていた。
給料日の直後は錦糸町に繰り出し、映画館や大衆食堂、ボーリングで遊ぶ。
菊代は一重瞼だが、色白で鼻筋がとおった顔立ちで、秋田美人とよく言われた。
だから、ナンパをされまくるようになる。
ナンパには引っかからないように注意していたが、工場近くの商店の店員や職人たちとは遊ぶようになった。
男性の肉棒やオナニーにも興味が出てきて……。
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