浮き寝
昭和19年。
32歳の浅見正夫が女体に接するのは3年ぶりのことだった。
池上八重という、特殊工場で働く同僚が相手だ。
お互いすでに結婚していたが、戦争という状況下、家族と離れ離れに暮らしていた。
そんな中、八重の夫と息子が死亡したという連絡が入る。
八重は前々から観念していたのか、慰めて欲しいと浅見の前に進んで体を投げ出した。
寝巻の前を左右に広げると、薄いさくら色に輝く肌が現れた。
まずは手で触れてみる。
ピクッと震えた八重は「どうぞ……好きにして」、と顔を赤らめながらも興奮しているようで……。
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