歯車の姫(単話)
受験勉強に身が入らない夏休み。
英一は集中するために祖母の家に来た。
そして土蔵の中で見つけたのは一体の人形。
彼女は英一を「旦那さま」と呼ぶ。
それは先祖のからくり職人が作ったからくり人形だったのだが抱きしめられると、人間としか思えないほど柔らかく暖かな胸の奥からかすかに歯車の音が聞こえてくる。
先祖によく似ているという英一に、小菊と名乗る人形は自分を抱いてほしいと頼む。
挿入するとその中は熱くてどろどろとして、腰を止めることができないほどだ。
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