合わせ鏡のひとり舞踏会(単話)
いつも一緒に遊び、いつも一緒に楽しさや嬉しさや幸せも一緒、見た目も一緒な双子の沙弥(さや)と佳弥(かや)。
しかし好きなものも一緒だから……好きな人も当然一緒だった。
小さいときから遊んでいた男友達の友哉を二人は好きになっていた。
どちらが先に告白してもお互いに遠慮しなうてもいいと約束していた二人だった。
しかしある時、友哉は佳弥に告白する。
これを目の当たりにした時から沙弥は傷つき、悩じめる。
祝福したい…応援したい…でもどうしてあたしじゃなかったんだろう…何が駄目だったんだろう…双子なのに…ほとんど遺書のはずなのに…何が佳弥ちゃんと違ったのだろう……。
ずっと頭の中がぐるぐるし、傷心でもはやどうしようもなくなり河原で独り泣きながら座っている沙弥だったが、そこへ謎の男性が声をかけてくる。
沙弥の心の隙間に入り込む様にその男性は優しい言葉をかけながら、ドラッグと性的な快楽を沙弥に与えて埋めようとしてくる。
どうしようもない気持ちと現実から逃避するように、その日から沙弥は気がつくと薬と男性を求めてしまうのだった…。
寂しさが埋まる肌の温もりと絶頂を迎えるドラッグセックスの快楽で心が埋まり幸せになれた気分になっていく沙弥は、いつしか一緒にいた佳弥の元へも戻らなくなっていたのだが……。
gamuteにゃ子が描く寂しさと切なさと快楽の落とし穴……鬱屈とした少女の変貌をご堪能アレ!!
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