雑草フィアンセ(単話)
父親の事業の失敗で一家離散の憂き目にあったヨシヒコ。
冬はがむしゃらに働き、春になれば川辺に自生する野草や魚を食べれば生きていける。
だから今もティッシュ配りのバイト中だが川原で寝ているのだ。
一方、地域最強のトンデモナイお嬢様・ユウカは人生最大のピンチを迎えていた。
突然の、それも強力な便意である。
お嬢様生活に辟易し、気まぐれにやって来た見知らぬ土地でのことだった。
通りかかった川原の茂みでユウカは立ち尽くすしかなく、そして、すべてを放出するしかなかった──「奇偶デスね」事を終えた直後のユウカに声をかけ、ティッシュを差し出したのはヨシヒコ。
二人は知り合い。
今日からはお尻あい。
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