バッドガール(単話)
夜の陸橋の、その見知らぬ裏側を涙ながらに見つめる三つ編みの少女。
左右の膝は骨が飛び出るほど砕け、下半身にはホームレスが伸し掛かり、虚空から降ってきたらしいその少女を今宵の、いや一生モノの性具と定めたかのように、一心不乱に腰を前後に振っている。
激痛と汚辱、そして悔恨に顔をゆがめながら彼女は思う。
自分にとって一番不幸だったこと、それは「他人を目利きすることが苦手」であったということだ。
少女は、常日頃から虐められ、いつも一人ぼっちだった。
そんな時、クラスの不良娘が彼女を助けてくれた。
不良娘に恩を感じた少女は、それに報いるべく、不良娘の喜ぶこと――悪事に手を染め始めるのだが…。
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